【超初心者向け】投資のすすめ(2022年版)
かなり更新が滞っていましたが、今回は超初心者向けになぜ投資をするのか?何に投資すればいいのか?どう投資すればいいのか?を説明していきます。
なぜ投資するのか?
まずは次のグラフを見て下さい。これは1801年に当時の1ドルを株式、債券、金、現金にそれぞれ投資をしたら、200年後にいくらになっているかというグラフです(価格は対数化されています)。
<6>1ドルを60万ドルに変えた、資本主義 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
国債、株式は右肩上がりに成長し、長期国債は952倍、株式は599,605倍になっています。一方で現金は14分の1になっています。これは物の価格が上がっているためです。つまり投資をせずに現金を現金のまま保有すると、どんどん自分の資産が減っていってしまいます。ちなみに日銀は2%のインフレを目標に掲げていますので、これが実現されれば定期預金では太刀打ちできません(定期預金の金利は高くても0.5%ほど)。そのため投資が必要になってきます。
何に投資するか?
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債券はローリスク、ローリターンです。満期まで1年で利率が3%の100万円の債権を購入すると、1年後には103万円がもらえます。ただし、発行者の財務状況が悪化すると、元本や利子の支払不能等のリスクがあります。
- 株式は上のグラフの通り大きな視点で見ると歴史的には右肩上がりですが、当然銘柄によっては下がっているものもありますので、どの銘柄を選ぶかが重要になります。
で、結局何に投資すればいいの?
株式に投資したいけど銘柄選びなんてできないという人におすすめなのが投資信託です。投資信託は株式(債券や商品もあり)の詰め合わせです。投資のプロがどの銘柄を買うかを選んでくれて、たまに入れ替えも行ってくれます。投資信託にはアクティブ型とパッシブ(インデックス)型の2種類があります。
- アクティブ型:ファンドマネージャーがどの銘柄を買うか選ぶ。なので儲かるかどうかはファンドマネージャーの腕次第。信託報酬(ランニングコスト)高め
- パッシブ(インデックス)型:ある指数(インデックス)に連動した銘柄を選ぶ。信託報酬低め
指数(インデックス)とは?
市場全体や特定の銘柄グループの平均値のようなものと思えばいいです。有名な指数の例を挙げておきます。
- S&P500:米国の代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している代表的な500銘柄を時価総額で加重平均したもの
- ダウ平均(ダウ工業株30種):米国経済を代表する30銘柄の株価の平均値
- NASDAQ総合指数:NASDAQ市場に上場しているすべての銘柄約3,000を時価総額で加重平均したもの
- 日経平均:東証一部に上場している代表的な225銘柄の株価の平均値
- TOPIX:東証一部に上場しているすべての銘柄を時価総額で加重平均したもの
どの投資信託を選べばいいの?
アクティブ型の投資信託を選ぶには個別株と同じように目利きを必要とするので、初心者にはパッシブ(インデックス)型がいいように思います。次のものは過去の成績(トータルリターン)もよく信託報酬も安めなのでおすすめです(世の中には信託報酬1%を超える投資信託もあります・・・)。
投資に慣れてきて、より細かな特定の銘柄グループに投資したい!指値注文したい!と思えばETFもおすすめです。
どう投資するか?
買いたい投資信託が決まれば、どう買っていくかを決めます。投資資金が100万円あるとして、一度にまとめて1つの投資信託を100万円分買うのか、複数の投資信託を買うのか、毎月10万円ずつ買うのかなどですが、投資の王道は長期、積立、分散と言われています。
長期
冒頭のグラフの通り、長期的には株価は右肩上がりです。加えて時間が長ければ長い方が複利が効果的になります。
複利とは?
元本によって生じた利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息を計算する方法のことです。アインシュタインも「複利は人類最大の発明」と言ったとか・・・。
具体的には100万円を年利5%で10年運用すると、単利(複利なし)と比較し約13万円資産が増えますし、運用年数が長いほどより大きな差が出ます。
- 単利:100万円 + 100万円×5%×10年 = 150万円
- 複利:((100万円×1.05%)×1.05%)×1.05%... ≒ 163万円
投資信託の場合、分配金という株式の配当金のようなものがもらえますので、これを再投資することにより複利が効くことになります。
積立
これは毎月少しずつ投資しましょうという意味です。これにより投資信託の価格が変動しても購入平均単価を平準化できます。ドルコスト平均法が有名です。
ドルコスト平均法とは?(投資信託のギモン解決集):三井住友銀行
分散
これは特定の銘柄に集中投資するのではなく、複数の銘柄に投資しましょうという意味です。投資信託を選べば分散投資になります(分散の度合いは選ぶ投資信託によります)。
NISA/つみたてNISAの活用
これまでで、投資を行う理由、何にどう投資するかを説明してきたので、後は実際に投資するだけなのですが、投資する際にはNISA/つみたてNISAを使いましょう。通常、株式等で配当をもらったり売却益が出たりすると約20%は税金として納める必要があります。しかしNISA/つみたてNISAという制度を利用すると税金を納める必要がありません。なのでNISA/つみたてNISAは使わなければ間違いなく損です!
NISA/つみたてNISAのどちらを選ぶか?
NISA/つみたてNISAはどちらかしか適用できません。それぞれの特徴は次のリンクを見て頂くのがいいと思いますが、ざっくり
- 「月3万円ずつ投資しようかな」という人はつみたてNISA
- 「もっとまとめて投資したい」という人はNISA
でいいと思います。なお、NISAは2024年から制度が変わりますのでご注意下さい。
おすすめの証券会社
2022年2月時点で投資信託を買う場合におすすめの証券会社はSBI証券です。SBI証券には次のメリットがあります。
- 投資信託の月間の平均保有金額に応じてTポイントやPontaポイントが貯まる!
- 三井住友カードで、投信積立の買付金額をクレジットカード決済でお支払いすることで最大2.0%のTポイントやPontaポイントが貯まる!
楽天証券もよかったのですが、先日クレジットカード積立のポイント還元率改悪が発表されてしまいました。
なお、SBI証券の口座を開設する際には、ポイントサイトを経由することを強くおすすめします!これだけで数千円相当のポイントがもらえたりします。どこのポイントサイトを経由するとお得なのかは以下のサイトで調べられます。
2022年の相場展望
これまでは中央銀行が株や債券を買い価格を押し上げてくれていましたが、今年はそれらが売られることになり価格が下落する可能性があります。ただし、「長期、積立、分散」であればあまり影響はありません(長期的には右肩上がりであろうことには変わりない)。むしろ下落局面で安く仕込める分チャンスとも言えます。
また、セクター別に見るとアメリカを除く先進国が有望とのデータもあるようです。
自分への投資も大切
これまでは金融資産への投資について説明してきましたが、自分への投資も大切だと思います。
- 本業に役立つ勉強をする
- 副業に取り組む
- 心身共に健康でいられるような活動をする
これらを行えば収入が増え投資により多くの資金を回せ、その結果として人生の選択肢が増える(好きな仕事に就くことができる、働き方を選べるなど)、幸福度が増すと思います。
まとめ
長くなったので最後にまとめです!